【月桃】
ショウガ目
ショウガ科
ハナミョウガ属
学名:Alpinia zerumbet
花の時期に、乾燥させた実で香付き標本を作っています。
今回は、生きている実を入手しました。
まだ割れていない実もあるので、割れ方も観察したいと思いますが、熟した実から種を採って、来春、蒔いてみたいと思います。
フウセントウワタと一緒にバケツに挿しておきました。
水揚げするように、茎(偽茎)を斜めに切ったところ、とてもいい香りw
弾けた実から種を取り出してみました。
薄い皮に包まれています。実も種もいい香りww
花の季節にはまだ遠いですが、採りたての実で香り標本を作りました。
底に敷いた標本綿に月桃の精油を染み込ませてあります。
実をブローチやオブジェに使う場合にはコルク栓をはずして乾燥させてください。
オプションで播種用種もつけています。
【種蒔きと栽培】
発芽適温は20度以上なので、4月下旬~5月が種まきの適期です。
実のまま保管し、最高気温が20度を超えるようになったら、実から種を取り出して一晩、水に浸します。
種に薄い皮が付いているのですが、これを取り除いたほうが発芽率が上がります。
育苗ポットに小粒の赤玉土や種まき用の土を入れて蒔きます。
土が乾かないよう水やりをして日陰で管理すると、1~2ヶ月ほどで芽が出てきます(環境によっては3ケ月ほどかかる場合もあります)。
苗が10cmくらいになったら適宜間引くかポットに植え替えます。水はけのよい、観葉植物用の土が適しています。
月桃は丈夫で育てやすい植物ですが、東南アジアが原産の植物なので、日本の本土での管理には少しだけ気を使います。
まず地植えはしないようにします。
4月から10月頃までは外におき、陽をよくあてます。真夏は葉焼けしてしまうので、明るい日陰に移動します(直射日光があたらないようにします)。最低気温が一桁になる11月から3月ごろまでは、室内で管理をしてください。暖房が直接当たらない明るい場所がよいです。
水は、土の表面が乾いたら与えます。秋以降は、段々水を吸わなくなっていくので、控え目にします。
暖かい部屋で管理する場合は、鉢の土の表面が乾いたら水やりをします。寒い部屋で管理する場合は、土の表面が乾いてもすぐに水やりはしないで数日たってから水やりをするのがコツです。
また、葉が乾いたら霧吹きを利用してみてください。
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