棘の下の透かし模様【ウニの発生実験と工作】
きらら舎ではきらら舎独自のウニ受精発生実験と、お茶大二次拠点としてのウニ受精発生実験を行っています。
なかなか個人でこれをやるのは大変なので、興味がある方はぜひご参加ください。
海に行くと、貝殻に混じってウニの殻が海辺に打ち上げられています。これらを拾ってきたり、飼育している中で死んでしまったウニを骨格標本にしたり、あるいはインターネットや海水浴場のお土産屋さんなどでもウニ殻を入手できます。
本には、発生の説明と過程の写真、ウニ殻を使ってウニランプを作る方法を掲載しています。
湘南 蔦屋書店のワークショップにご参加いただいた方へ
使ったウニの骨格標本は、緑がかったものは「バフンウニ」、丸っこくて赤や茶色の縞模様は「コシダカウニ」、紫色のものは「ムラサキウニ」です。すべてきらら舎の水槽で飼育していて死んでしまったもので、特に小さなものは卵から育てたウニです。
大き目なヒトデはコブヒトデです。
ウニとヒトデの骨格標本はウニのほうが断然強く、壁に両方を埋め込んだのですが、ウニは色褪せることもなく太陽や風雨にも耐えていますが、ヒトデは半年でボロボロになってしまいました。
水色の透明な鉱物は中国産の蛍石、白い不透明部分がついた薄い水色の石はマダガスカル産の天青石です。
苔は本物の苔(日本名だとトゲバシリ)のプリザーブドフラワーです。
自由研究としてのまとめ方
(1) ウニの骨格標本についてまとめる
ウニの骨格標本の写真か絵に、何のウニかを書く。
ライトをつけた時に光が漏れる穴は「管足(かんそく)」という脚が出ていた穴です。管足の先には吸盤は付いていて、岩などにくっ付いたり移動したりします。盛り上がっているところには刺がついていた部分です。
(2) 作ったものについてまとめる
流木にドリルで穴を開け、穴の上にウニを接着しました。接着にはグルーガンを使いました。
難しかったところや、工夫したこと、感想などをまとめましょう。
(3) 提出
提出・展示する場合は、壊れやすいので、ケースに入れて他の人に触られないようにしましょう。点灯した写真も必ず撮影して添えましょう。
きらら舎 ウニ骨格標本(ウニ殻)販売
また、メイン写真の右上のきれいな色のスカーフはムラサキウニの棘で染めたウニ染めです。これについてはきらら舎一号館にノートを綴っておきます。
ウニランプキット(7月より販売開始)
・穴を開けた流木
・モス
・ヒトデ
・ウニ殻×2
・貝殻数個
ご用意いただくもの
・グルーガン(ホットボンド)
・LEDライト(100円ショップ)
・その他、くっつけたいシーグラスや鉱物、貝殻
・ピンセットなどもあれば作りやすい
ウニ骨格標本の作り方
口器などもきちんととっておきたい場合は80%エチルアルコール液に数日浸し、乾燥させます。
しかし内臓を除去しないと臭いは残るので、クラフトなどに使用する場合は流水で内臓を除去し、塩素系台所洗剤に浸します。
ムラサキウニやアカウニは丈夫なので50%の濃度で24時間程度。シラヒゲウニなど骨格が薄いものは30%くらいの濃度に薄めて数時間ごとに様子をみてください。
きれいになったのを確認したら、取り出して水でそっとあらって乾かします。
!特別情報!
長い間水槽で飼育していると、ウニの殻は脆くなるようです。生きている間にカルシウムを十分摂取することができないのでしょう。肉食系のウニは死んだ仲間のウニの殻まで食べることがあるので、そういう種類はそれほどでもありません。
長く飼育していたものは、塩素系漂白剤を薄めにして短時間づつ様子を見てください。
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